喫茶室 エトワール
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薄水色の空に浮かぶ入道雲なのだ
   2011/7/11 (月) 21:58 by フーテンの猫 No.20110711215800

 吾輩は、いつもの縁側で午後の日向ぼっこをしていたときに、ふと未
来の日本に生きる高等遊民たちの赤裸々な生態をつぶさに観察してみた
くなった。それで、わざわざタイムマシンに乗って、はるばる21世紀の
日本にやって来たんだけど、何だか当てが外れたみたいだ。なぜかって
いえば、確かに「ニート」や「ひきこもり」って言われる人たちがいて、
彼らはほとんど「遊民」かもしれないけど、どうも必ずしも「高等」っ
ていうわけじゃないみたいなんだ。

 だから、吾輩はせっかくやって来たこの21世紀の日本で何を観察した
らいいんだろうかと、ちょっと考えているところだ。

 そうそう、今日はバスに乗って最前列の座席にすわっていたら、ちょ
うど正面の窓から大きな入道雲が見えた。薄水色の空高くもくもくと湧
き出たような白い半透明の入道雲だったな。夏の強い日差しの中でその
淡い輝きが何とも美しかった。


RE: 怒髪天を衝く
   2011/7/8 (金) 22:38 by 司馬拓也 No.20110708223811

 日本語には怒りを表す言葉が豊富です。その中でも、とくに強い怒りを表す
ときにごく一般的に用いられるのは「激怒する」でしょう。昔、NHKの銀テ
レビ小説で「憤激の恋」(1982年4月 放映)というのがありましたが、日常語
としては「憤激する」という言葉はあまり使われないような気がします。

 ところで、かつて「腹芸」の国として海外に知られた日本には、「腹」を用
いた怒りの表現がいろいろとあります。それらのうち「腹が立つ」という表現
は、現在でも最もよく用いられていると言っていいでしょう。さらに怒りの程
度を強めた言い方として、「腹に据えかねる」「腹の虫が治まらない」「腹が
煮える」などといった表現があります。そして、怒りの炎が頂点に達すると、
「腸(はらわた)が煮えくり返る」となります。

 それで思い出すのは、「民社党」という政党が日本政治史上に存在した頃の
出来事です。1985年当時、同党の常任顧問だった春日一幸が党内人事を巡って
反対派に対して「五臓六腑が煮えくり返る」と猛烈な怒りをぶちまけたことが
あり、それがテレビ各局のニュース番組で大きく報じられました。

 それを聞いたとき、この「五臓六腑が煮えくり返る」という表現は、「腸が
煮えくり返る」という表現を下敷きにして、さらに激烈なニュアンスを加える
ために即興的に作りだしたものかと思いました。つまり、「腸」を範囲拡大し
て「五臓六腑」に置き換えることによって、より大袈裟な印象を与えようとし
たのだろうと解釈しました。

 しかし、後年、三省堂の『大辞林』を引いてみると、「五臓六腑」の項に、
「五臓六腑の煮えかえるような思いをした」という表現例が記載されていまし
た。なるほど春日常任顧問の口から出た「五臓六腑が煮えくり返る」という言
い回しは、必ずしも独自のものではなかったのだと知りました。


怒髪天を衝く
   2011/7/5 (火) 19:13 by 風車寅五郎 No.20110705191358

 今の日本の政治はどうなってんだって思わずにはいられないさ。
被災地の宮城県知事に対して高圧的で横柄な物言いをしたあの復興
相は一体なんなんだっつーの。まるで江戸時代のどっかの大名家の
我が儘勝手な殿様が家来に向かって命令口調でガミガミ文句を並べ
立てているような、そんなアナクロニズムの光景だったさ。それが
この民主主義の時代のテレビのニュース番組で日本全国津々浦々の
お茶の間の視聴者に見られてしまったんだからさ、轟々(ごうごう)
たる非難の声が湧き上がってくるのは当たり前だっつーの。

 被災地の人たちは、あれを見てどんなに悔しくて情けない思いを
しただろうか。「怒り心頭に発する」ではまだ足りない。「怒髪天
を衝(つ)く」っていう表現があるのは、こういうときのためなん
だっておいらは思ったさ。

 そんでさ、ようやく自分自身が「ブーイングの嵐を呼ぶ男」にな
ってしまっていることを自覚したあの「上から目線」の大臣さんは、
就任以来わずか9日でしっぽを巻いて辞表を提出したっつーから、
無責任きわまりない。本人はそんな面ばかりじゃなくて、きっとい
い面もいろいろあるんだろうとは思いたいけどさ、被災地の復興を
担当する公の政治家として大事な配慮が欠けていたっつーこの明白
な事実は、国民の政治不信をいっそう強めてしまったと思うのさ。


おもしろくすみなすものは言葉なりけり
   2011/6/28 (火) 22:38 by フーテンの猫 No.20110628223807

 吾輩はフーテンの猫である。名前はもうある。が、それは些細なこと
だから、この際どうでもいい。

 さて、幕末の長州藩で奇兵隊を創設した高杉晋作は、次のような辞世
の歌を詠んだ。

 おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり

これはよく知られている。この歌の中で、「おもしろきこともなき世を
おもしろく」までが高杉晋作自身による上の句で、それに続く下の句の
「すみなすものは心なりけり」は、高杉晋作を看病していた野村望東尼
が付け足したものと言われている。このことも結構よく知られているん
じゃないかな。

 それで、吾輩はふと思いついたんだ。「すみなすものは心なりけり」
というところを「すみなすものは言葉なりけり」と置き換えてもいいん
じゃないか、と。なぜかって? 綾小路きみまろさんの漫談を聞けば分
かる。例えば、どこにでもありそうな老夫婦のおもしろくもない日常会
話が、ひとたび綾小路きみまろさんの言葉で語られると、たちまち大勢
の観客から大爆笑の渦が巻き起こる。だから、「おもしろくすみなすも
のは言葉なりけり」と言ってもいいんじゃないかなって考えたわけなの
だ。


「漱石と文人たちの書画」展についての情報
   2011/6/25 (土) 18:05 by 司馬拓也 No.20110625180533

 現在、横浜市中区の「港の見える丘公園」にある神奈川近代文学館(第2展
示室)で、「漱石と文人たちの書画」展が開催されています。夏目漱石の書画
をはじめ、高浜虚子、武者小路実篤、中川一政らの館蔵コレクションが展示さ
れているそうです。会期は、2011年6月11日(土)〜7月31日(日)となってい
ます。詳しくは、下記のホームページに掲載されています。

       http://www.kanabun.or.jp/te0528.html


今からこの暑さですかぁ〜
   2011/6/24 (金) 22:23 by 風車寅五郎 No.20110624222325

 なんと驚き、桃の木、山椒の木だっつーの。まだ6月さ。なのに
今日の埼玉県熊谷市は午後2時過ぎに最高気温が39・8度になっ
たっつーから、そりゃびっくりさ。おいらが住んでるところは埼玉
県じゃなくて助かったけどさ、それでもここの最高気温は30度を
超えたみたいで、蒸し暑くてまいったさ。今からこれじゃ、先が思
いやられるっつーもんだ。

 これまでの最高気温は、平成3年6月27日に静岡市で観測され
た38・3度だっつーから、今日の熊谷市の気温は、おそれおおく
も国内の6月の観測史上最高記録を20年ぶりに更新したんだね。
まあ、記録は破られるためにあるっつーことか。


サラ・ブライトマンさんの歌声
   2011/5/7 (土) 19:16 by 司馬拓也 No.20110507191659

 一昨年から年末にのみ放映されているNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』
で、主題曲の「Stand Alone」(作曲:久石譲)が昨年末の放送分から歌詞付き
で歌われていました。美しく伸びやかで透明感のある清らかな歌声でそれを歌
っていたのは、サラ・ブライトマン(Sarah Brightman) という名のイギリスの
ソプラノ歌手・女優でした。聴いていると、心が洗われ癒されるような気がし
て、さらに知りたくなり、動画サイトの「YouTube」で検索してみると、前記の
「Stand Alone」のほかにもサラ・ブライトマンさんのいくつかの歌が登録され
ていて聴くことができました。

 そのなかに「Scarborough Fair」があって、たいへん懐かしく思いました。
これはかつてポール・サイモンとアート・ガーファンクルのレコードで何度も
繰り返し聴いた好きな曲の一つでしたが、サラ・ブライトマンさんの一段と透
き通るような歌声を通して聴くと、また違った心地よさが感じられました。

 そして、「アルハンブラの想い出」と言えば、10代の頃にナルシソ・イエ
ペス(Narciso Yepes) のギターの演奏を収録したレコードで聴いて魅せられ、
スペイン文化への憧れのきっかけとなった曲ですが、それが歌詞付きでサラ・
ブライトマンさんによって歌われているのを聴いていると、アルハンブラ宮殿
の往時を偲ぶ幻想的な気分が洗い清められていくような感じがしました。その
ほかに「Time To Say Good Bye」や「Ave Maria」なども聴くことができ、感
銘を受けました。


日本人だからこそ必ずできる、被災地復興!
   2011/4/9 (土) 22:15 by 司馬拓也 No.20110409221526

 今から30年余り前の1978年に刊行された E・O・ライシャワー著『THE
JAPANESE』には、日本人の優れた点として次のようなことが書かれています。

───────────────────────────────────
In any case, the Japanese have a fatalistic acceptance of nature's 
woesome might, as well as a great capacity to dig themselves out 
after such catastrophes and start afresh. (同書、p.15)

【試訳】いかなる場合でも、日本人は自然の脅威を運命だと思って受け入れ、
また同時にそのような大災害のあとに自らの力で立ち上がって一からやり直す
ことのできるすばらしい能力がある。
───────────────────────────────────

 故ライシャワー博士が認めたこのような日本国民の不屈の底力を結集すれば、
被災地復興は世界が驚くような速さで必ず成し遂げられると確信しています。


明治の明るさ
   2011/2/21 (月) 17:29 by 司馬拓也 No.20110221172958

 昔、NHKテレビで放映された『街道をゆく』というシリーズ番組で「明治
の悲しみ」という言葉を聞いた覚えがあります。そのことが強く印象に残って
いたので、一昨年から年末にシリーズで放映されているNHKスペシャルドラ
マ『坂の上の雲』の冒頭のナレーションで俳優の渡辺謙氏が「この時代の明る
さ」と語っているのを聞いたときには、明治時代のイメージの重苦しさから解
放されたような気がしました。

 この文章を書くに当たって、念のため、NHKのホームページに掲載されて
いるアーカイブスの「NHKスペシャル 番組公開ライブラリーリスト 大型・
シリーズ番組」を見てみました。平成10(1998)年3月8日に放映された『街道
をゆく』の「第6回 本郷界隈」の番組紹介文に、確かに「若き日の漱石の面
影を追って明治の苦悩と悲しみを描く」と書かれていました。

 ご存じのように、日本は幕末にアメリカをはじめとする西洋列強の軍事的な
圧力によって不平等条約を締結し、開国せざるを得なくなり、明治維新を経て
近代国家建設に乗り出しました。つまり、もともと日本人が自ら進んで西洋風
の近代化を望んだわけではなく、多くの人々は時勢に従って仕方なく文明開化
を受け入れたという「外発性」の色濃い近代化でした。おかげで、それまで貨
幣経済とは無縁のまま暮らしていた農民さえもが、近代日本の税制下では、税
を年貢という形ではなく金納させられることになり、しかも江戸時代よりも重
税になったために、生活がかえって苦しくなり、自作農から小作農に転落する
農民が多数出たと言います。また、明治4(1871)年7月に明治新政府が布告し
た廃藩置県によって武士はみな失業しました。これでは、明治という身分制度
のない近代国家の誕生を喜ぶよりも、外部から押しつけられた近代化によって
生活に困窮する人々が群れなしているといった様子が思い浮かび、苦悩と悲し
みに包まれた陰鬱な社会の気分をイメージしてしまいがちです。それは、たと
えば士族の樋口一葉がたどった悲運とも重ね合わされます。

 ところが、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』の冒頭のナレーションで
は、

   社会のどういう階層のどういう家の子でも
   ある一定の資格を取るために
   必要な記憶力と根気さえあれば、
   博士にも官吏にも軍人にも教師にもなりえた。
   この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。

と語っているではありませんか。かつてNHKスペシャル『街道をゆく』で受
けたメランコリックな明治のイメージがこれで一気に雲散霧消し、天窓を開け
放ったような気分になりました。明治という時代には、苦悩や悲しみも数多く
あったにせよ、それを跳ね返すほどの楽天的気性とバイタリティとが当時の大
半の日本国民にはあったのだと思います。上に引用した『坂の上の雲』の冒頭
のナレーションのあとには、次のような言葉が続きます。

   今から思えば実に滑稽なことに、
   米と絹の他に主要産業のないこの国家の連中が
   ヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした。
   陸軍も同様である。
   財政の成り立つはずがない。
   が、ともかくも近代国家をつくりあげようというのは、
   もともと維新成立の大目的であったし、
   維新後の新国民達の少年のような希望であった。

 それにしても、同じく作家・司馬遼太郎の原作に基づいた『街道をゆく』と
『坂の上の雲』という二つのテレビ番組であるのに、一方は曇り空の下で人々
が苦難に堪え忍んでいる時代のイメージ、そしてもう一方は晴れやかで溌剌と
した時代のイメージになるというのは、時代のもつ多面性というべきなのでし
ょう。


緊迫した国内政治情勢
   2011/2/17 (木) 18:36 by 河東彩雲 No.20110217183654

 民主党の内部抗争は激しさを増し、今日は同党所属の小沢系国会議員16名
が会派離脱届を提出したとのこと。管内閣支持率がついに20パーセント前後
に落ち込む最中のこの出来事は、今後の政権運営や国会での法案採決において
痛烈なダメージになることは間違いないでしょう。日本政治の混迷は深く、出
口の見えない閉塞感はますます強まりそうです。局面打開に向けて、衆議院解
散の選択肢も含めて、どのように動いていくのか衆目が集まっています。


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